【剣盾シングルS2】油断大敵ミミミトム【最高最終61位】

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概要

シーズン2のシングルで使用したパーティです。

最高、最終順位は共に61位でした。

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メジャーなポケモンを並べつつ、ロトムの眠るやダルマモードヒヒダルマのような初見殺し性能の高いポケモンを並べています。

第15回石川オフではこの構築の原型を使用しシングル部門で2位入賞することができました。

初手で対面性能が高いポケモン、もしくは対面操作可能なポケモン
次に相手のダイマを流しつつ後続へと展開させられるポケモン
最後にダイマックスエース
と並べることを意識して選出、対戦を行いました。

相手の油断につけ込んで勝ちへのチャンスに繋げる、そんな構築になっています

 

 

 構築経緯

 

石川オフ(1/11)で使用したときの構築は
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ドリュウズ@チョッキ 地震/アイヘ/ロクブラ/つのドリル ※砂かき
ラプラス@残飯 波乗り/フリドラ/零度/身代わり ※貯水
ドラパルト@拘りスカーフ ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/とんぼ返り/鬼火 ※すり抜け
ミミッキュ@珠 影打ち/シャドクロ/ドレパン/剣舞 ※陽気AS
猛威を振るっていたトゲキッスに対して切り返すことができる砂かきチョッキドリュウズから構築を組み始めた。カバルドン展開を一度使ってみたかったのと砂かきドリュウズを砂エースとしても使用したかったためカバルドン。とりあえず入れれば強いミミッキュ。水の一貫を切り、ギャラドス対策に(なると思っていた)ラプラス。相手のスカーフダルマの上を取りつつ対面操作を行うことができるドラパルト。第二の対面操作枠かつ相手の欠伸展開を切りつつ起点にできるねむカゴ悪巧みロトムを採用した。
上記で示したように石川オフでは見事シングル部門で準優勝をし強さは示せたものの以下の点で問題を示した。

1. ダイジェットポケモンが止まらないf:id:hatsuxyunnpoke:20200202115236p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202115241p:plain
ギャラドストゲキッスなどの強力なポケモンを止める手段は用意したつもりだったが甘かった。例えばギャラドスにはラプラスが突破され、トゲキッスにはドリュウズが急所で突破されることが多々あった。

2. 一撃技に頼った不安定な崩し
相手の受けを崩す手段として一撃技を採用していた。しかし、運頼りの崩しのためその後の立ち回りを計画することが難しかった。

3. ロトムの選出択 f:id:hatsuxyunnpoke:20200202120719p:plain+f:id:hatsuxyunnpoke:20200202121427p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202025126p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202131040p:plain
アーマーガア入りにはロトムを出さないといけないが、トリトドンサザンドラやドラパルトのようなロトムが苦手なポケモンがアーマーガアと同居しているパーティに対してロトムの選出択が毎回生じていた。

他にも相手のヒヒダルマが重い、カビゴンが突破できないなどの問題があった。それらを改善するために以下の策を施した。

1. トリルの採用
ダイジェットの対策としてトリックルームを用いることにした。トリックルームは重かったトゲキッスギャラドスのようなダイジェットポケモンだけでなくヒヒダルマやドラパルトなどのポケモンに対しても有効に働いた。

2. 初見殺し的な要素を盛り込んだ崩し
不安定な一撃技に崩しを頼るのではなく、相手に考慮されないところから崩すことによって安定してサイクルを有利に進めることができた。

3. 役割の分散
あまりにも役割が固定されていると4枠選出が必要になったり選出択が生じてしまう。そこで役割を分散させることによってそれを回避することにした。また先制技やステロや呪いなどの削りによって、裏のポケモンの負担を減らすことができた。

それらの改善を施した上で最終的な構築の詳細を次に示す。

 

 

個別解説

 

f:id:hatsuxyunnpoke:20200202025042p:plainカバルドン@オボンのみ すなおこし

地震/ステルスロック/欠伸/ふきとばし
腕白 215(252)-132-167(108)-*-111(148)-47

欠伸展開をするだけでなくロトムとサイクル戦をすることも多かったためオボンを持たせた。

技に関してふきとばしは岩石封じと選択だが、身代わりで欠伸ループを切ってくる相手に対して有効に働くのとギミック系統に強くなるためふきとばし推奨。吠えるは甘え。だが問題は無い。

努力値は共有カバと呼ばれたカバルドン努力値をそのまま使用した。物理、特殊共に高水準な耐久を持っており有利対面から安定して仕事をすることができた。

このポケモンの仕事はステロ欠伸ループにいれることと相手にダイマックスを切らせること。このポケモンが仕事出来る=構築の理想の動きが出来ているということなのでカバルドンが対面で2回以上行動できるポケモンが3匹以上いる構築に対しては積極的に選出した。初手に置くとかなり警戒されるポケモンのため、基本的には初手には置かずロトムのボルチェンやエースバーンで1体持っていった後に登場しステロ欠伸展開をしていく

 

f:id:hatsuxyunnpoke:20200202044602p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202044606p:plainヒヒダルマ@リリバのみ ダルマモード

氷柱落とし/フレアドライブ/地震/身代わり
204(188)-203(196)-78(20)-*-78(20)-126(84)

背景が青い某サイトで受けサイクルを崩すためのポケモンを探していたら見つけたポケモン。リンクはこちら。この記事でも軽く述べるがリンク先の方が詳しく書かれています。

リリバの実を持たせることでドリュウズやアーマガアに突っ張れるようになり対面性能が向上する。火力の面では五里霧中型のヒヒダルマに劣るものの、技を打ち分けられるため相手の拘り読みの行動を崩すことが出来る

身代わりでドヒドイデサニーゴを起点にできる。対戦ではやらなかったがギルガルドに対して身代わりから入ればアドを稼げるかもしれない。

採用理由はミトムが出せないときのアーマーガア対策。しかしその役目はほとんど果たせていなかった。理由としてはアーマーガアに対面で負けるから。こちらのダイバーンを耐えて返しのダイジェット→ダイスチルでよく落とされていた。弱点保険アーマーガアが増えていたのも向かい風に。そのため選出しても役割を全うできず、対戦も負けることが多かった。

それでもこのポケモンを構築から外さなかったのはヒヒダルマの強力な選出誘導力からである。このポケモンがいるだけで相手はドヒドイデミロカロスウインディなどの対策となるポケモンの選出を強要されるため、相手の選出を読みやすくしてくれた。またそれらのポケモンロトムに弱いことからロトムを選出しても腐りづらくなった。選出時の勝率はかなり低いものの、見せ合いにいるだけで仕事をしてくれていたと言える。

 

f:id:hatsuxyunnpoke:20200202025113p:plainロトム@カゴのみ ふゆう

ボルトチェンジ/ハイドロポンプ/悪巧み/眠る
図太い 157(252)-*-159(140)-133(60)-128(4)-113(52)

相手の欠伸ループを切るためにカゴのみを持たせた。ねむカゴによって過労死を防ぐことができる。水ロトムを一撃で突破する手段は少なくダメージの蓄積で倒してくることがとても多い。それに対して眠るを使用し回復させ相手に水ロトムを突破させる手段を失わさせる。

技4つにはポケモン対戦において必要な要素が詰まっている。ボルトチェンジ対面操作ハイドロポンプ通りの良い高火力技。悪巧みは積み崩し。眠るは詰ませ。この要素はこのポケモンの役割をそのまま表現していると言っても過言ではない。ボルトチェンジは対面操作できる上にダイサンダーとて高火力電気技としても用いることができる点で優秀。悪巧みは相手の欠伸に対してアドを稼ぐための他に積みエースとしても使うことができる。悪巧みを使った瞬間、高耐久良耐性持ちの対面操作枠であるロトムが高火力ダイマックスエースとして変貌する。

HBはA187ドリュウズの型破り地震15/16耐え。Sは準速ギルガルド抜きとなっている。相手のロトムの上を取れることがほとんで、重かった相手の水ロトムを上から叩けたのは非常に良かった。努力値振りをパクった参考にしたいろはさんの記事のリンクはこちら。 

使い方として
1. 初手の対面操作枠
2. 欠伸ループ対策
3. アーマーガア入りサイクルへの崩し
4. ダイマックスエース
がある。普通ならポケモン1匹に詰め込むことではない役割の過多であるが、眠るという技のおかげで1,2の役割をこなした後で眠るで回復し悪巧みを積んだりダイマックスエースとして暴れ回ることができるようになる

相手と技を打ち合う

相手を倒す前のターンで眠るで回復

後ろから出てくるポケモンをほぼ無傷のロトムで対処
といった動きが可能。相手は実質ロトム2匹の処理を迫られることになる

ギャラドスに対して+1珠ダイソウゲンを耐えるためストッパーとして使うことも一応可能だが、ダイマックスポケモンをほぼ瀕死の状態にしてしまうため基本的にはミミッキュのトリルから出していくことを推奨する。

 

f:id:hatsuxyunnpoke:20200202103803p:plainエースバーン@気合いのタスキ もうか

かえんボール/ローキック/不意打ち/カウンター
意地っ張り 155-184(252)-95-*-96(4)-171(252)

猛火かえんボールが強力なのとカウンターによる崩しとストッパーを行うために持ち物は気合いのタスキ。

高火力一致技のかえんボール。外しが無く相手の素早さ操作を行うことができるローキック。かえんボールと合わせてドラパルトに勝てる不意打ち。ギャラドスやウオノラゴンに勝つためのカウンターで構成している。ローキックは初手タスキドリュウズ展開に対してローキックから入ることでステロを撒くかエースバーンのタスキを残すかの択を迫ることができる。しかしこの構築に関してはトリルを使うため相手の素早さを下げる必要が無く、ステロもそれほど痛くないため飛び膝蹴りの方が良かった。エースバーンの可能性としてローキックは選択肢にはなるだろう。

アイアントがそれほど出てこないのと数が少なかったので火力を重視して意地っ張りで採用した。

役割は初手で広い相手と打ち合うこと。カウンター&不意打ちによるストッパー性能には目を見張るものがあった。トリル以外のダイジェット(ギャラドスホルード)対策でもある。またロトムに集中しがちな対アーマーガアも一任している。

ドヒドイデカバルドンなどのエースバーンが弱い止まる相手にロトムが強いこと、エースバーンで数的有利を取ったあとのミミッキュカビゴンの動きが強力なことから50%はこのポケモンを初手で選出していた。

 

 f:id:hatsuxyunnpoke:20200202111208p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202111926p:plainカビゴン@フィラのみ くいしんぼう

空元気/ほのおのパンチ/アイアンヘッド/のろい
意地っ張り 235-178(252)-117(252)-*-131(4)-50

トリルエースとしてのカビゴンは鈍いか腹太鼓で選択だが、非トリル下で動かすことも多いことを考えて鈍い。キョダイサイセイの元技として状態異常にも強くなれる空元気。ダイスチルによるB上昇が強力なのとトゲキッスミミッキュヒヒダルマへの打点となることを考えてアイアンヘッド。鋼にも通る補完の技としてほのおのパンチを採用した。

努力値は何も考えずにABぶっぱした。鈍いなのに最遅じゃない理由は最遅キョダイカビゴン持ってなかったから。カビゴンドサイドンの上から鈍いをすることで被ダメを抑えられたので結果オーライ。

トリルエースとしての役割はもちろんのこと、広い相手と打ち合うことのできる初手要員としても機能した。初手で相手と殴りつつHPが十分残っているならば温存させてミミッキュのトリルから再登場しトリルエースとして暴れてもらっていた。

 

f:id:hatsuxyunnpoke:20200202025129p:plainミミッキュ@いのちのたま ばけのかわ

影打ち/じゃれつく/のろい/トリックルーム
意地っ張り 155(196)-133(84)-129(228)-*-125-116

ミミッキュ自身にも対面性能を持ってほしかったため持ち物は命の珠。リリバやアッキも一考。

トリル展開をする上で技はこの4つで完結している。

調整は教えてもらったもので元記事が消えているらしくよく分からない。ギャラドスのダイジェット等は耐えるらしい。ミミッキュの影打ちなんかも耐える、多分おそらくきっと・・・

トリルによるダイジェットに対する切り返しと呪いによる削りをしてもらう。基本的には死にだしから安全にトリルをしていくことが多い。重いカビゴンに対して呪いで削ってなんとか裏の圏内に入れてもらう。トリル展開しない相手に対しても呪いによる起点作成が強力なため選出機会は多かった。

 

 

選出

 

選出の考え方

初手要員f:id:hatsuxyunnpoke:20200202103803p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202025113p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202111208p:plain
展開要員f:id:hatsuxyunnpoke:20200202025042p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202025129p:plain

エース f:id:hatsuxyunnpoke:20200202111208p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202025113p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202044602p:plain

の組み合わせで選出する。相手の構築を見てどういう組み合わせにするかは判断。判断の例は後述。
ダイジェットをしてきそうな相手にはトリル、欠伸展開が止められ無さそうな相手には欠伸展開をしていく。

具体例

vs f:id:hatsuxyunnpoke:20200202025042p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202115236p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202115241p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202115349p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202025129p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202111208p:plain
選出f:id:hatsuxyunnpoke:20200202111208p:plain+f:id:hatsuxyunnpoke:20200202025129p:plain+f:id:hatsuxyunnpoke:20200202025113p:plain 
初手にはギャラキッスギルガルドミミッキュと打ち合えるカビゴン
後発にダイジェットに対する切り返しとしてミミッキュ
通りがいいエースとして、かつカバルドンカビゴンの欠伸展開への対策としてロトム
を選出した。
相手のカビゴンが重いためミミッキュの呪いでカビゴンを削る必要がある。またそうするとミミッキュがトリル展開するのに必要な化けの皮やHPが確保できないためミトムとカビゴンのHP管理が非常に重要となる。
ロトムが先発し裏からカビゴンを出す可能性もある。

 

vs f:id:hatsuxyunnpoke:20200202120709p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202025105p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202120719p:plainf:id:hatsuxyunnpoke:20200202025126p:plain (f:id:hatsuxyunnpoke:20200202121427p:plain)

選出 f:id:hatsuxyunnpoke:20200202103803p:plain+f:id:hatsuxyunnpoke:20200202025042p:plain+f:id:hatsuxyunnpoke:20200202025113p:plain  (f:id:hatsuxyunnpoke:20200202025129p:plain)
初手で有利が取れるエースバーン
後発に相手のバンドリを止められるカバルドン
アーマガアがいるのでロトム
エースバーンで数的有利が取れれば一気に勝ちへと進むことできる。ドリュウズがステロを撒いてバンギラスがエースとなる逆バンドリの形もあるのでバンギラスを止められるカバルドンは出来るだけ選出したい。サザンドラが相手にいた場合はエースバーンかカバルドンの代わりにミミッキュを選出したい。サザンドラパが両選出された場合ミトムが腐ることになるが、ヒヒダルマの圧力によって片方しか出てこないためミトムが完全に腐ることはない。エースバーンの代わりにミミッキュを選出するときはミトムを初手で出す。

この選出なら勝てる、というわけではない
約束事としてはアーマーガアがいたらカビゴンは出さないというくらい
もしなにかあれば自分のTwitterに連絡ください
Twitterのリンクは一番下にあります。


最後に

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。
今更ですが、初めまして。
萩原ぽけ、と言います。よろしくおねがいします。
剣盾から心機一転してブログも変えました。初めてこんなちゃんと書く構築記事を作成したのですがとっても疲れますね。毎回書いてる方はすごいです。自分を褒めて、どうぞ。

今シーズンは最終順位2桁という今までにない結果を残せてとても嬉しいです。
またオフ会においても石川オフでオフ会初優勝(シングル2位ダブル3位)を飾ることができて充実したポケモンライフを送れたんじゃないかと満足しております。

来期の終盤が大学の卒業研究発表の準備で忙しい期間のためほとんど触ることができず、高い順位を狙うことが出来ないだろうと判断し今回この構築記事を執筆しました。でも一番大きい理由としては友人からの熱い要望に押されてしまったことですかね笑

自分は今の環境が大好きです。もっともっと新しい可能性が生まれてくると確信しています。この記事がその可能性の一端になることがあれば自分はとても嬉しいです。

最後になりますが、
対戦してくださった方々
孵化用のポケモンを譲ってくれたりょんさん、まーちゃん先輩、リアルの友人
僕の相談に乗ってくれたユキハルくん、咲雪、ろいすくん
構築記事を書きたくないと言っていた僕のケツ叩いてここまで書かせたあめあられくん
そしてここまで読んでくれたあなた
ありがとうございました。ポケモンってめっちゃ楽しいやん。

 

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